2010年11月15日
沖縄起業家インタビュー(松岡氏)
まじゅんの会プロデュース!
第一章 ~脅威の30Kgダイエット成功! 未経験の世界へ飛び込む~
―どういうきっかけで、このお店をだされたんでしょうか。
きっかけは、これなんですけど(写真みせて)100kg以上あったのが70kgくらいまで落ちました。約3年くらいかかりました。
―当然、そうとう頑張ったんじゃないですか。
本当に、そうではないんです。全然無理しないでこれだけ痩せちゃったもんだから、この経験をお金に替えてみたいな、というのがきっかけです。それから、いろいろ考えた結果、「おいしい料理を食べて痩せる」というコンセプトでいこうと決めました。
巷にたくさんあるダイエット関連のもの(エクササイズやダイエット飲料)の中で、うちは「夕食・昼食」を提供してダイエットのお役に立てていただこう、という思いでやっています。
― このお店を開かれる前はどちらか飲食店で働かれていたとか?
いえ、全然違います。前職はサラリーマンでした。本土のほうで働いて、北海道が一番長くて7年ほどいましたね。仕事の内容は、パチンコ店の管理コンピュータ(売上管理などのシステム)の保守やコンサルティングをしていました。
―その北海道で激ヤセして、沖縄でこの店を開こうと考えたわけですか。
そうですね。去年沖縄に帰ってきてすぐに調理師学校に行って調理師の資格をとりました。その間にも知り合いの居酒屋さんに頼み込んで厨房に入れてもらって「修行」しました。
2週間くらいですが、無給で朝から晩までずっと入って、飲食店のしくみを肌で経験させてもらいました。
それからだいたい一年くらいでオープンできました。
でも沖縄に帰ってきたのは22年ぶりですよ。中学からずっと向こう(本土)でしたので、正直沖縄の業界事情とか全く分からずに始めました・・・(笑)。
―お店を出されるにあたって、資金計画など勉強されたのですか。
開業資金については、自分で貯めたものと公庫資金ですね。経営の勉強などは・・・一応しましたが、「やってみなきゃ分からんだろ!」という感じだったんで、特に凄く勉強したわけではないですね(笑)。
― お店をオープンされて4か月ほど経ちましたね。今松岡さんの頭の中にある中期的な戦略ビジョンのようなものはありますか。
そうですね。お店で(ダイエットをテーマにした)食事を提供させて頂きながら、巷に存在する「間違ったダイエット」、つまり「無理して我慢する」イメージをまず変えていきたいですね。
「ダイエットとは正しい食事」をすることなんです。それから、「ヘルシ-な食事はまずい」というイメージを壊したい、というものがあります。
そのために、いずれは料理教室などを開いて(この店で蓄積した)知識や技術を広めたいと思っています。(12月19日に試食会を開き、昼は「カロリーの常識の非常識(仮)」、夜は「お酒を飲んだら本当に太るの?(仮)」を開く予定)
―「ダイエット」というワードからは「女性」を連想しましたが、そのあたりはどうでしょう。
確かに、当初は20代30代をターゲットにした店のつくりなど考えたのですが、今現在では、50代60代の中高年の方のリピーターの方が多いですね。これは意外でした。
それで・・・お酒があまり出ないですね。お酒を飲むというよりは、食事をするために来られるお客様がメインになってきています。これもちょっと誤算(笑)。
余談ですが、私はお酒が大好きですが痩せる過程においても、今も酒はずっと飲んでいます。だいぶ痩せた時に久しぶりに会った学生時代の恩師から「酒辞めたんか?」といわれて、「今もめちゃめちゃ飲んでますよ」と答えました(笑)。酒は飲んでも、その分食事などで(悪い部分を打ち消すように)補えば問題はない、というのが私の考えです。
それから、本土出身で沖縄に住まれているような方が、来られる事も多いです。またそういった方は、この店のコンセプトに共感してもらいやすいようです。私としては、「沖縄の人に紹介したい」という思いでしたから複雑ですが。
沖縄の人の中ではまだ(健康志向に関する)意識が本土の方と比べて、まだまだ(低い)なのかと思わされます。
― 確かに、沖縄県民のメタボ率は非常に高いことがマスコミなどで言われていますね。
特に男性は予備軍を含めると、2人に1人がメタボである(全国平均は25%程度)と言われていますから、本当に深刻な問題だと思います。私はこうした状況を打開していきたい、という思いでやっています。
提供している料理に関しても「日頃手に入る食材で、十分ヘルシーでおいしいものを作れますよ」ということを言いたいだけなんです。
例えば、沖縄の代表的な食材でありながらメタボ的食材と言われる「ポークランチョンミート」にしても、一番のポイントである「悪い油」をできる限り除去して逆に「良い油」であるゴマ油やオリーブ油を使うことや、抗酸化作用のあるカボチャなど緑黄色野菜を組み合わせる、といった調理によって「ポーク」を使っても、おいしさはそのままで限りなくヘルシーな料理に仕上げることは可能なんです。
― 調理師の免許だけでそういった知識もカバーできるものですか。
実は私は大学時代、タンパク質の研究をしまして、代謝学は専門領域なんです。むしろ、前職のパチンコ店関係の仕事のほうが「専門外」ですね(笑)。だから、「ああ、やっぱり結局こっちのほう(飲食業界)に来たのか!」て思ったりします。
~第一章終わり~
Posted by CPマエモト(内気なコミュニケーションプランナー) at 15:30│Comments(0)
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